
一杯のコーヒーを、フアン・バルデスと。
-コロンビアコーヒーの広告キャラクター「フアン・バルデス」インタビュー-
Juan Valdez® のブランド名にもなっている、コロンビアコーヒーの広告キャラクター「フアン・バルデス」は、北米・南米を中心に知らない人はいないほど有名です。60年代に生まれたこの典型的なコーヒー生産者の姿をしたキャラクターは現在3代目、カルロス・エスタニェーダさんが演じています。今日はそんなフアン・バルデスと、ゆったりとコーヒーを楽しみながら、彼の魅力的な人物像に迫ります。
コロンビアで最も有名なキャラクター“フアン・バルデス”の生活はどんなものですか?
国内50万人のコーヒー生産者の代表として、彼らから託された情熱を心に宿し、相棒のラバ・コンチータと共に世界中を旅してまわる日々を送っています。ふるさとへの愛情が私をコロンビアコーヒーの伝道師に変えました。訪れる国々で、コロンビアを代表する飲み物がどのように作られているかを紹介しています。
フアン・バルデスの一日は、何時に始まりますか?
時期にもよります。収穫期であれば、朝は5時から始まり、夜遅くまで作業します。カフェテロ(コーヒー生産者)の代表として、求められるならいつでも飛んでいきます!
フアン・バルデスになって、一番印象に残っている出来事はなんですか?
素晴らしい日々の連続で、出会った人々の誰もが思い出深いです。どこを訪れても皆さんに温かく迎えられ、私たちのコーヒーがどれほど皆さんに愛されているかを肌で感じることができます。幸せと誇りに満ちたこの仕事をずっと続けていきたいです。
ニューヨークでの“広告ウィーク”はいかがでしたか?
様々な広告会社の方に会うことができました。自分がコロンビアのコーヒー生産者の代表として、あの場にいられたことはとても光栄でした。フアン・バルデスはリアルな人間によるキャラクターですから、大いに注目されました。

広告ウィークでは、どのような方にコロンビアコーヒーをご紹介したのでしょうか。
とてもたくさんの方に味わっていただきました!バラク・オバマ前アメリカ合衆国大統領にコーヒーを振舞う機会をいただけたことは素晴らしい経験でした。これほどの重要人物と同席し、しかもコーヒーをご一緒させていただける機会など、なかなかないことです。また、前スペイン国王フアン・カルロス1世のような、世界中のセレブリティにコーヒーを振舞うことができました。どれも貴重な思い出ですが、カルロス・ビべス氏(コロンビアを代表する歌手)との出会いは格別でした!
これからどんな方に、コーヒーを淹れて差し上げたいと思いますか?
コロンビアで活躍するアーティストやスポーツ選手、さらに、国の発展に尽力している人々に、私が淹れるコーヒーを味わってもらいたいと思っています。願わくは教皇フランシスコにも献上できればと考えています。また何より、FNCの新総裁に就任したロベルト・ベレス氏にはとびきりのコーヒーを味わっていただきたいと思っていました。これはすでに実現しましたが。
フアン・バルデスとしての最初のイベントは、どんなものでしたか?
初めてのイベントは、3代目フアン・バルデスに選出されてすぐ、私の出身地であるアンデス地方で開催されました。信じられないことに、町に到着した途端、私の目に飛び込んできたのは、広場に入りきれないほどの人だかりでした。何だかとんでもないことが起きていると思いましたね。ですが、人々の笑顔が私を勇気づけてくれました。とても素晴らしいひと時でした。

フアン・バルデスに就任した当時の思い出を教えてください。
真っ先に、私を心配してくれていた家族のことを考えました。家族は私がボゴタで活動していた時から、ずっと気にかけてくれていましたので。当時の総裁であるガブリエル・シルバ氏のオフィスに呼ばれ、椅子に腰かけた時の高揚感といったら!そして、彼から笑顔で「FNCは、あなたを新フアン・バルデスに任命する」と言われた時は、今まで感じたことのない感動を覚えました。
フアン・バルデスになることを夢見る人に向けて、メッセージをお願いします。
最も大切なことは、身も心もフアン・バルデスという一人のコーヒー生産者になりきり、何事にも愛情を込めて取り組むことだと思っています。私自身が田舎育ちで、農作業がどれほど大変であるかを知っています。だからこそ、全てのコーヒー生産者と共にある存在でなければならないのです。フアン・バルデスとして、彼らの励みになるような活動をすること。全ては愛する国のためです。
これまでの旅で訪れた国で、印象に残っている場所はありますか?
これまで25か国を訪問しました。どの国もそれぞれに魅力的でした。残念ながら滞在期間が短いため、各国の素晴らしさを十分に体験することが難しいのですが、毎回何かを学べるようにしています。その中でも、日本は小さな島国で、人口が多いにもかかわらず、とても整然と機能している国として、とても興味深かったです。でもやっぱりそれぞれの良さがあって、一つを挙げることは難しいですね。